奉納の歴史

カケチカラ(懸税)伝説の米

カケチカラ(懸税)の由緒は、今から約二千年ほどの昔(垂仁天皇御代の秋)、同天皇の息女倭姫命がご巡業の折、 佐々牟江(現在の多気郡明和町山大淀)にて、真鶴が稲穂をくわえて鳴いている様子を見て、倭姫命はその稲を刈り取り、稲束にして 大御神に献じよと申されたとの伝説に基づくものです。

この事が神宮最大の祭典である神嘗祭の起源であると云われています。(倭姫命正記より)


日本神話が伝える「天孫降臨」。高天原の最高神・天照大御神から「三種の神器」と稲穂を授かった孫が地上に降臨します。 それに先立ち「この稲を育て、瑞穂の国が栄えるように治めなさい」と言われました。
こうして「瑞穂の国」日本は誕生しました。日本の米作りの原点がそこにはあります。

カケチカラ会の甘酒奉仕

神嘗祭、新嘗祭りに奉献せられた初穂米の一部は、その後神宮神職によってお祓いが行われて、酒造店において甘酒に奉醸されます。
それらは、大晦日から正月七日まで内宮々域において大勢の一般参拝者に無料にてふるまわれ、神恩感謝とともに大変喜ばれています。

神宮祭典とカケチカラ会員の奉献

◎神嘗祭

十月十六日  外宮
十月十七日  内宮
新穀その他を奉献して感謝と豊穣を祈ります。

◎新嘗祭

十一月二十三日  外宮・内宮
神嘗祭に同じ

正月一日より五日まで会員の方は神饌券により、内宮神楽殿において、御神饌を拝受することができます。

平成十二年一月